スノーデン容疑者、モスクワの空港で足止め続く
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)の監視活動を暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者について、亡命手続きを支援したロシア人弁護士は24日、滞在中のモスクワの空港から出られない状態が続いていると明らかにした。
地元メディアは同日、一時的な亡命申請を行ったスノーデン容疑者に対し、ロシア当局からロシア国内での移動を認める証明書が交付されたと伝えていた。
だがアナトリー・クチェレナ弁護士は記者団に対し、スノーデン容疑者は証明書を受け取っておらず、モスクワのシェレメチェボ空港の乗り継ぎエリア内に足止めされていると語った。国営RIAノーボスチ通信によれば、クチェレナ弁護士は毎日、証明書の交付について当局に問い合わせを行っていると語っているという。
スノーデン容疑者は6月23日に香港からロシア入り。だが米国が同容疑者のパスポートを無効にしたため、同空港の乗り継ぎエリアでの滞在を余儀なくされている。
カーニー米大統領報道官は24日、米政府はロシア当局がスノーデン容疑者の立場を明確にするよう求めていると述べた。また米国務省の報道官は、スノーデン容疑者が空港外に出ることを認められれば米政府は「失望する」だろうと述べた。
また同報道官は、ケリー国務長官が24日朝にロシアのラブロフ外相と電話会談したことを明らかにした。会談で長官はスノーデン容疑者の帰国を求めるこれまでの米政府の立場を繰り返すとともに、帰国後に同容疑者は「公正な裁判を受けることになるだろう」と述べたという。