インターネット平均接続速度ランキング、米国が9位に下落
(CNN) 米アカマイ・テクノロジーズがこのほど発表した世界のインターネット事情に関する報告書によると、平均接続速度が最も速かった国は韓国、次いで日本だった。米国は第9位に下落した。
今年1~3月期のデータで、米国は前期の8位からスウェーデンに抜かれて9位に下落した。1位は韓国で日本が2位、3位以降は香港、スイス、オランダ、ラトビア、チェコと続く。
前年同期比で米国のネット平均速度は27%も向上した。国土も広く人口も多い米国では、効率的なブロードバンド網を構築するのは容易なことではないが、接続業者間の競争が不十分なことも速度が上がらない要因だとの見方もある。
イェシバ大学カードーゾ法学大学院のスーザン・クロフォード教授は、ネット接続は生活に欠かせないものであるので、ガスや電気や水道と同様に扱うべきだと説く。また、米国では規制の不備によって少数の企業によるブロードバンド市場の寡占状態が続いており、消費者にとっては選択肢も少なければ料金も高いと指摘している。
アカマイの報告書によれば、米国のネット接続速度の平均は8.6メガバイト/秒、韓国は14.2メガバイト/秒だった。