ロシア、スノーデン容疑者の一時亡命認める
モスクワ(CNN) 米国家安全保障局(NSA)のネット監視活動などを暴露して米当局に訴追されたエドワード・スノーデン容疑者が1日、ロシアに一時的な亡命を認められ、6月以来滞在していた空港から首都モスクワ市内に移動した。弁護士が明らかにした。
弁護士によると、スノーデン容疑者は1年間の亡命を認められ、インターネットで知り合った米国人と共にモスクワに滞在しているという。
カーニー米大統領報道官は同日、「極めて遺憾」だと述べ、来月ロシアのサンクトペテルブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)を前にモスクワで予定しているオバマ米大統領とロシアのプーチン大統領との会談について、見直しを行っていることを明らかにした。
両首脳の会談は来週米ワシントンでも予定されているが、米当局者によれば、米側が日程を変更するか、会談の中止を決める可能性もあるという。ただし1日の時点でまだ対応は決まっていない。
米国務省のハーフ報道官は、「この動きについて事前の連絡はなかった」と述べ、「正式な確認を取り、この問題についてさらに話し合うために、ロシア政府に接触している」と説明した。