マイクロソフト、ノキアの携帯端末事業を買収 7000億円規模
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトは2日夜、携帯電話メーカー世界2位のフィンランド企業、ノキアの携帯端末事業を買収すると発表した。
買収総額は54億ユーロ(約7100億円)。マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は声明で、この取引は両社にとってプラスになると述べた。
ノキアは2011年にマイクロソフトと提携し、同社の携帯向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン」を採用していた。ノキアのスティーブン・エロップCEOはマイクロソフトの元幹部で、退任を表明しているバルマーCEOの有力な後任候補とみられている。エロップ氏は当面、端末部門のトップとして旧ノキアの携帯端末事業を率いる。
ノキアは長年、携帯電話の販売シェアで世界1位の座にあった。昨年韓国のサムスン電子にトップを譲ったものの、依然として3位の米アップルを大きく引き離していた。
ただスマートフォン(多機能携帯電話)の市場は状況が異なり、アップルと米グーグルが合わせて86%のシェアを占める。消費者の関心がパソコンからタブレット端末やスマートフォンへ移るなか、ノキアの特許や地図サービスを手にしたマイクロソフトがどこまで追い上げるかが注目される。