ネット依存症の入院治療施設、米国で初めて開設
ヤング氏によると、ネット依存症の患者には重度の薬物依存症の患者と同様の禁断症状が表れると予想され、患者によっては「解毒」のために投薬が必要になりそうだという。
米精神医学会はネット依存症を精神疾患とはみなしていないため、治療費の1万4000ドル(約140万円)は全額自己負担となる。
精神医学会の診断基準作成にかかわるデューク大学のアレン・フランシス名誉教授は、ネット依存症に苦しむ人がいることは確かだとしながらも、まだ十分な研究がなされていないとの立場だ。
ただ、ファンクリーブさんのように、集中療法を受けることなく依存症から脱却できるのはごく一部にすぎない。ヤング教授は「ここは人々が助けを求めに来る場だ。ネット依存症について周りの人たちが軽々しく受け止める状況を食い止められればと思っている」と語った。