「私がSiriの声」と明かした米女性、公表までの経緯語る
CNNがベネットさんを見つけたのは、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港に関する特別企画の取材を進める中でのことだった。CNNのジェシカ・ラビッツ記者は、デルタ航空のターミナルの音声を担当していたベネットさんに電話でインタビューを行っていた。
記者がベネットさんの職歴を聞くと、ベネットさんは双方向音声応答(IVR)の仕事を数多くこなしてきたと語った。IVRとはどのようなものかと記者が尋ねると、「企業の電話システムでよく耳にするもの」とベネットさんは答えた。
そこで記者は、ふとSiriの声を思い出し、「もしかして、Siriはあなたですか」と尋ねた。すると、ベネットさんは動揺した様子で、否定も肯定もしなかったので、記者はそのことは公言しないと約束した。インタビューを行ったのは数か月前だが、2週間ほど前、動画をめぐる騒動の後、ベネットさんから記者に連絡が入った。ベネットさんは記者に、すべてを話し、事実をはっきりさせると語った。
ベネットさんは、2011年10月4日に発表された米国版「iPhone4S」のSiriの声の担当者とされる。アップル社がこのことを認めるとは考えにくいが、べセットさん本人は自分の声だとしている。また、音声の専門家もベネットさんの声だと述べている。