米大統領支持団体のツイッター投稿にハッカー攻撃
ニューヨーク(CNNMoney) オバマ大統領の支持団体が利用する短文投稿サイト「ツイッター」のアカウントで28日午後、投稿の一部リンクが当初設定されたサイトとは異なるサイトに誘導するように改変された。
大統領のアカウントからの投稿2件のリンクをクリックすると、それぞれシリアのアサド政権派の動画に移動するように改変された。1件はもともと移民法改革についての投稿で、米紙ワシントンポストの関連記事へのリンクが添付されていたが、動画共有サイト「ユーチューブ」へ飛ぶ仕掛けになっていた。動画は2001年の米同時多発テロをはじめとするテロ攻撃の映像をつなぎ合わせた内容だった。
アサド政権を支持する集団「シリア電子軍」(SEA)が犯行声明を出し、CNNMoneyに対して「シリアの真実を示す映像に誘導した」と述べた。2件のツイートは、復旧までに数百回リツイートされて拡散した。
乗っ取られたのは、オバマ大統領を支援する政治団体「オーガナイジング・フォー・アクション」(OFA)が使っていたツイッター関連サービスのアカウント。SEAは複数のOFAメンバーの電子メールアカウントに侵入し、ツイッターでリンクを張る際に使われるサービスのアカウントの認証情報を盗み出したとみられる。
SEAはこれまでも数回にわたり、報道機関のサイトやツイッターなどを狙ってハッカー攻撃を仕掛けている。