米マイクロソフト新CEOにナデラ氏、ゲイツ氏は会長退任
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトはスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)の後任となる新CEOに、同社法人部門を率いるサトヤ・ナデラ氏を指名する人事を発表した。創業者のビル・ゲイツ氏は会長職を退き、ナデラCEOを支える技術アドバイザーに就任する。
ナデラ氏は1992年にマイクロソフト入り。企業向けソフトウエア関連事業の幹部を歴任し、この7年はクラウド&エンタープライズ部門の責任者として収益を拡大させてきた。マイクロソフト入りする以前は当時の米IT大手、サン・マイクロシステムズ(その後オラクルが買収)に勤めていた。
バルマー氏は昨年8月に退任を表明し、後任のCEO探しが続けられていた。マイクロソフトはパソコン用OS「ウィンドウズ」の売り上げ低迷などで主力のコンシューマー事業部が苦戦する一方、法人向けの売り上げが全体の3分の2を占めるようになり、業績を押し上げている。
ゲイツ氏は「この転換期のマイクロソフトを率いる人物として、サトヤ・ナデラ氏以上の適任者はいない」「世界でテクノロジーがどう使われ、どう体験されるかという同氏の見識こそ、マイクロソフトが必要としているものだ」とコメントした。