ロシア、同性愛者支援サイトを摘発 ソチ五輪直前
(CNN) 国営ロシア通信は1月31日、同国で昨年夏に成立した同性愛宣伝禁止法に違反したとして同性愛者らの支援サイトの創設者が処罰されると報じた。創設者レナ・クリモバさんの支持者らによると、最大10万ルーブル(約29万円)の罰金が科される見通し。
同通信によると、同性愛者、両性愛者や性同一性障害者を支援するこのサイトは、同性愛嫌悪への対処やロシア社会での認知を求める10代の同性愛者からの書き込みなどを掲載した。同法絡みで摘発されたのは同法発効後、5件目としている。
今回のサイト摘発は、同法作成の主導者の1人だった連邦議会議員が当局に要請した結果ともなっている。この議員は支援グループが存在しなければ、自らの性的指向を問題にする子どももいなくなるなどと主張している。
ロシア通信は先月30日にも、同性愛者の権利擁護活動家に関する記事を昨年9月に掲載したとして同国極東部ハバロフスク地方の新聞社編集長が5万ルーブルの罰金刑を受けたとも伝えていた。この活動家は地理担当の教師でもあり、圧力を受けて退職に追い込まれ、極右主義者の襲撃を受けてもいた。編集長は裁判で記事がプロパガンダ目的であることを否定、控訴を宣言した。