今となっては大外れ ウェブを巡る5つの「大予言」
インターネット時代の到来とともに、政府や企業が情報の流れを管理することは不可能になる――法律家のピーター・フーバー氏は当時、そう書いていた。ジョージ・オーウェルの小説「1984年」のように、独裁者がすべてを監視する時代が訪れることはないだろうというのが、同氏の予言だった。
現実:この1年間のニュースを振り返ってみれば分かる。グーグルやフェイスブックのような企業が大量のユーザー情報を握り、米政府は世界中で通信を監視していることが明るみに出た。
予言5:ウェブで買い物をする人などいないだろう(米誌ニューズウィーク、1995年)
これもストール氏の言葉だ。根拠として「ネット・ショッピングの1カ月の売り上げを、地域の商店街なら半日で超える」と説明。「ネット上で安心して送金できる方法はない。仮にあったとしても、ネットには販売員の接客という、資本主義の最も重要な要素が欠けている」と主張していた。
現実:「アマゾン」のひと言で十分だろう。もうひと言添えるとしたら、国際的な書店チェーンの「ボーダーズ」は経営破たんした。