「スカイプ」に自動翻訳機能導入へ 音声と文字で
(CNN) 米マイクロソフトは1日までに、傘下企業のインターネット電話サービス「スカイプ」に導入予定の自動通訳機能の試験版を公開した。
米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で開かれたIT関連メディア主催の会合で披露した。この技術は「スカイプ・トランスレーター」と呼ばれるもので、開発はまだ初期段階としている。異なる言語で会話した場合、相手の言葉がそれぞれ自分の言語に翻訳され、音声と文字で伝えられる。
会合に出席したマイクロソフトのナデラ最高経営責任者(CEO)は「外国語の障害を気にすることなく誰とでも通信出来る」と自負。同CEOによると、マイクロソフトはこの技術開発に既に15年かけているという。
試験版の公開では英語とドイツ語を話すマイクロソフト社員2人が登場し、自動通訳機能を使ってスカイプで会話する実験も行われた。音声と文字による翻訳が一部で食い違う場面は複数あったものの、全体的な意味合いでは大きな間違いがないように見えた。
2人の間の会話の内容は「こんにちは元気ですか?」と言った単純なものではなく、ロンドンへの旅行計画、同市の通りや地区の名前、米ワシントン州にあるマイクロソフト本社への訪問計画など一定程度に突っ込んだやりとりとなっていた。
マイクロソフトのスカイプ担当副社長によると、「スカイプ・トランスレーター」は今年末までに、同社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」を搭載するパソコンなどへの導入を見込んでいる。