米HP、2社に分割
ニューヨーク(CNNMoney) 米IT大手のヒューレット・パッカード(HP)は6日、会社を2社に分割する再編計画を発表した。パソコン(PC)とプリンター事業はHP社が、法人向けのソフトウエアとサービス事業はHPエンタープライズ社が担う。
分割によってそれぞれの事業に経営資源を集中させて市場に即応できるようになり、株価の上昇にもつながると同社は説明。メグ・ウィットマン最高経営責任者(CEO)は「機敏性こそ勝利への唯一の道」と強調した。
分割は2015年末に完了する見通し。ウィットマン氏はHPエンタープライズ社のCEOと、HP社の会長を兼務する。HP社のCEOにはプリンティング&パーソナルシステム事業部執行副社長のディオン・ワイスラー氏が昇格する。
2011年に就任したウィットマンCEOは同社のリストラを進め、これまでにプリンター事業とPC事業の刷新や、計4万5000人のレイオフなどを実施。年間45億ドルの経費削減が見込めると予想している。
分割後の2社はほぼ同程度の規模となり、売上高は570億ドル(約6兆2000億円)強、利益は50億ドル(約5400億円)強。最高財務責任者(CFO)は積極的に合併や買収を模索していく方針も明らかにした。