探し物が見つかるアプリ、鍵でも猫でも 新興企業が開発
(CNNMoney) 新興企業のピクシー・テクノロジーが、家の中に隠れた猫やどこかに置き忘れた鍵を見つけてくれるという製品を開発し、3日から先行予約受け付けを開始した。
「自分の猫を見つけるのに30分かかった」と語る共同創業者のアミール・バッサンエスケナジさんは、目的のものを探す手間がデジタル世界と物理世界で違うことに気づき、製品の開発を始めた。
それから2年がかりで開発してきた軽量の小型タグ「ピクシー」は、探したい物に取り付けておくと、それがどこにあるのか常に把握できる。いわば日用品のためのGPSといえる。
タグには近距離無線通信技術のブルートゥースLEを採用。タグ同士が通信してそれぞれの位置を測定する機能があり、タグの数が増えるほど正確な位置測定が可能になるという。
ユーザーはスマートフォンのアプリを使って物の写真を撮り、個々のタグに名前を割り当てた後、目的物にタグを取り付ける。すると、探したい物がどこにあるかがアプリの画面に表示される(約45メートルの範囲内限定)。
また、特定の物を忘れて外出しようとした時に、自動的に通知を出すこともできるという。
ただし技術はまだ完成しておらず、CNNMoneyが行った実験では、実際の所在場所とアプリ上に示された場所にはずれがあった。
ピクシーの値段はタグが4個入ったパックで39.95ドル(約4700円)。注文した客にはこの夏にも出荷できる見通しで、それまでには不具合も解消する予定。現在のタグはメガネに取り付けるには大きすぎるが、次のバージョンでは小型化を目指す。探せる範囲も広げる予定だという。