「5年以内に死ぬ確率」、ネットで診断 英国
(CNN) インターネットで簡単な質問に答えるだけで、「5年以内に死ぬ確率」を診断できるというウェブサイトが英国で開設された。
このサイト「Ubble」は、英国に住む40~70代の男女を想定して5年以内に死ぬ確率を判定。それを英国の平均年齢に照らし合わせて「Ubble年齢」をはじき出す。
「例えば53歳の女性が5年以内に死ぬ確率2.4%と判定されたとすると、英国の生命表で同程度のリスクがあるのは56歳の女性。そこでUbble年齢は56歳になる」。共同創設者のスウェーデン・ウプサラ大学教授、エリック・イングレソン氏はそう説明する。
診断に使われる質問は英バイオバンクが50万人を対象に実施した調査結果をもとに作成され、医学誌ランセットにも発表された。
質問の数は男性で13問、女性は11問。喫煙の有無、がんや心臓病や糖尿病と診断された経験、家族の人数、保有する車の台数、歩行のペースといった質問に答えると、コンピュータープログラムで死亡リスクを予測する。予測精度は血圧などの身体的数値を測るよりも高いと研究チームは主張している。
ただし、質問の内容が寿命と因果関係にあるわけではないともイングレソン氏は指摘。「車の台数などは社会経済的な状況を示す代理変数に過ぎない」「(寿命と関係する)数百の変数が少ない質問の中に凝縮されている」という。
死亡リスクの推定値は、すべての質問に答え終わると表示される。ただ生活スタイルをどう改善すべきかまでは教えてくれない。「例えば車をもう1台買ったり、歩行ペースを速めたりしたとしても、寿命が延びるわけではない」とイングレソン氏は話している。