マイクロソフトがリンクトイン買収、2兆8000億円で
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトは13日、ビジネス向け交流サイト(SNS)大手の米リンクトイン(LinkedIn)を262億ドル(約2兆8000億円)で買収する計画を発表した。マイクロソフトの企業買収としては過去最大、IT業界でも史上5番目の大型案件となる。
マイクロソフトはリンクトイン株を1株当たり196ドルで買収する。これは10日の終値に50%上乗せした金額。
ソフトウェア世界大手のマイクロソフトは、ビジネスユーザーのデータベースや自社の製品を普及させるための手段としてリンクトインを利用したい考え。リンクトインは資本を増強して会員数の増大を図る。
マイクロソフトに詳しいモーニングスターのアナリスト、ロドニー・ネルソン氏によると、特に営業や人事の分野で両社の合併による相乗効果が見込まれる。
例えば営業担当者はマイクロソフトの電子メールサービス「アウトルック」を通じて売り込みをかける相手を探したり、リンクトインの情報を見ながら宣伝メールを書いたりできる。
人事担当者は、リンクトインに掲載された採用候補者の職歴を参考にしながら提示する給与や配属を決定できる。