フェイスブック、無人機でネット接続提供へ 飛行実験初成功
サンフランシスコ(CNNMoney) 米フェイスブックは、途上国などでインターネット接続の提供を目指す巨大無人機「アクィラ」の飛行実験に初めて成功したと発表した。
飛行実験はアリゾナ州ユマで先月実施。約655メートルの高度で96分間飛行させることに成功した。
ブーメラン型の機体は幅約42メートルと、ボーイング747型機とほぼ同じ大きさだが、炭素繊維製で重さは約450キロ足らず。動力は太陽光発電を利用し、レーザーを使って地上48キロの範囲に高速インターネット接続を提供する。
機体はさらに軽量化を図り、高度1万8000~2万7000メートルの成層圏で最大90日間の継続飛行実現を目指す。
フェイスブックは同機を使って、インターネット接続をまだ利用できない地域に普及させたい考え。ただ、同機をどう運航するのかは未定で、現地のインターネット接続業者や政府機関が担うことになる見通し。無人機のほかにも、衛星や地上通信システムなどを使った接続支援技術の開発にも取り組んでいる。
世界経済フォーラムによれば、途上国を中心に、今もインターネットに接続できない人口は世界で40億人を超す。米グーグルも、気球などを使ったネット接続支援プロジェクトに取り組んでいる。