ティム・クック氏、アップルCEOとしての5年間を振り返る
独りよがりに陥らないよう、時には著名人に助言を求めた。議会で証言することになった時は、同様の経験を持つ金融大手ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクフェインCEOに相談した。「前から知っている相手だったし、かれなら率直に話してくれるだろうと思った」という。
株主への資金還元については、「うってつけの人物」と思われる投資家のウォーレン・バフェット氏から意見を聞いた。
自分が同性愛者だということを公表した時は、CNNのアンカー、アンダーソン・クーパー氏と何度も長時間にわたって話をした。クーパー氏が同性愛者だと告白した時の品格あるやり方に感服したからだという。
アップルという大企業を経営するのは「世界最高の仕事」だと話したが、同時に「CEOの仕事は孤独だという言葉は多くの面で当たっている」と語った。
「同情を求めているわけではない」としながらも「称賛されたかと思えば批判される。両極端の幅は非常に広い。それが全て1日のうちに起きることもある。就任以来、鍛えられて皮膚が実際に分厚くなった」と話した。