世界の超高層ビル、エレベーターの「最速」競う
サウジアラビアに建設中のジッダ・タワーは、2019年に完成すれば高さ1キロの世界最高層ビルになる。必然的に高速エレベーターは必須だ。
この課題に取り組むフィンランドのコネは、「ウルトラロープ」エレベーターを開発。炭素繊維製のケーブルを使って1キロ以上の長さをつり上げられる強度を実現した。
コネによると、ウルトラロープの重さは従来のロープのわずか3分の1。速度は秒速10メートルを上回り、52秒で最高層階に到達する。完成時には日立のエレベーターを上回る可能性もあるという。
ただし専門家は、エレベーターでは気圧が問題になることから、速度は秒速約24メートルが限界になると予測している。