新しい販売サイト誕生へ、3.5億人市場に注目 サウジ
ドバイ(CNNMoney) サウジアラビアの政府系投資ファンド「PIF」やドバイの不動産開発大手エマール・プロパティーズのムハンマド・アルアッバール会長が出資する新しいショッピングサイト「Noon」が来年1月からサービスを開始することが14日までに分かった。
同サイトは、サウジアラビアの首都リヤドを拠点とし、ファッションや書籍、家電など2000万点の商品を扱う予定。米アマゾンのように独自の倉庫を持ち、発送センターをドバイに確保する。
同サイトには、PIFと、アルアッバール会長が率いる投資家グループがそれぞれ5億ドルを出資する。
アルアッバール会長はCNNMoneyの取材に対し、「3億5000万人のアラブ人がいる。人口動態も興味深い」と指摘。現地での電子商取引の規模は現在非常に小さいが、長期的に見れば大きく拡大する可能性があるとの見方を示した。
アルアッバール会長によれば、中東の電子商取引の規模は年間30億ドルと、小売り全体に占める割合は2%にとどまるという。これが、2025年までには700億ドル規模へと拡大する可能性があるという。
サウジアラビアは、石油に依存した経済からの脱却や、失業率の引き下げ、働く女性の増加に取り組んでいる。