勤務時間外のメール、確認しなくていい権利を保障 フランス
ロンドン(CNNMoney) フランスで今月1日から新法が施行され、労働者は、勤務時間が終了した後は電子メールやスマートフォン、その他の電子機器について「連絡を絶つ権利」が認められることになった。ワークライフバランスの向上につながることが期待されている。
今回施行された法律では、従業員50人以上の企業に対し、勤務時間外の電子メールについて新しい指針を策定するよう求めている。会社側には、会社からのメールを受信しなくてもよい時間帯の保証など電子メールの利用について規則を定める義務がある。
フランスの労働組合は長い間、この「つながらなくてもいい」ルールを要求してきた。労組によれば、デジタル技術によって明確になっていない労働が増え、労働者が、典型的な労働時間以外の業務を強制されているとしている。
フランス企業の一部には、新法施行以前に、労働者に対して業務後に電子機器の利用などを禁止する規則を課すところもあった。夜間は電子メールのシステムを完全に停止する企業もあった。