米FCC、ロボコールの規制案可決 電話会社の遮断認める
ニューヨーク(CNNMoney) 米連邦通信委員会(FCC)は23日、自動音声を使ったセールスなどの迷惑電話(ロボコール)の規制案を可決した。
新たなルールでは、電話会社は実際の市外局番や身元を隠すために偽の電話番号を使って発信されたロボコールについて遮断することが認められる。
虚偽の発信者番号によって、ユーザー側の着信拒否設定を迂回(うかい)できるほか、犯罪者が税務署からの電話と誤解させるために使う例もあるという。
FCCのパイ委員長は今月に入り、ブログでロボコールによる通話数は1カ月あたり推計で24億回に及ぶと指摘。「まっとうな電話利用者が、割り当てのない、または無効な電話番号にだまされなければならない理由はどこにもない。詐欺師が法の網をくぐり抜ける手段に過ぎない」と述べていた。
FCCはこれまで、電話会社が積極的に通話を遮断することを認めてこなかった。しかし、新たなルールでは、電話会社は誰にも割り当てられていない電話番号や、実在しない市外局番を含む電話番号を使って発信されたロボコールを遮断できるようになる。
この規制案は、昨年テクノロジー大手や通信大手の企業を集めて結成された団体「ロボコール・ストライク・フォース」との連携で生まれた。メンバーにはアップルやグーグル、マイクロソフト、ベライゾン、AT&Tが含まれる。
新ルールが最終的な承認を受けるには少なくともあと2~3カ月かかるとみられる。