NYに初のアマゾン実店舗、アプリで購入 現金は使えず
ニューヨーク(CNNMoney) 米ネット通販大手のアマゾンは25日、ニューヨーク市内で初となる書籍販売の実店舗を開店した。
マンハッタン中心部のタイム・ワーナー・センターにある「アマゾン・ブックス」は一見、普通の書店のように見える。書籍は3000タイトルをそろえ、アマゾンの電子書籍リーダー「エコー」や「キンドル」を試用して買うこともできる。
書籍はすべて表紙を表にして陳列され、アマゾンのサイトの読者投票で獲得した星の数やレビューの数も表示。サイトと同様、「この作品がお好きなら、ぜひこちらも」というお薦めもある。一方、値段は意図的に表示していない。
値段はアマゾンのアプリ「プライム」を使って表紙をスキャンすると表示される。有料会員であれば会員価格で購入できるが、会員でない場合は定価での販売となる。
会員価格で購入するには、レジでアプリのQRコードをスキャンしてもらう。代金は会員用アカウントに課金するか、クレジットカードで支払う。現金での支払いは受け付けない。買った本はその場で持ち帰ることができる。
全米でアマゾンが展開する実店舗はこれで7店目。年内にはマンハッタンの2店目も含め、さらに6店の開店を予定している。実店舗への進出には、有料会員を増やそうとする狙いが見える。
アマゾンは、昔ながらの書店を廃業に追い込んだとして批判されてきた。そのうちの1社、ボーダーズは2011年、400近い小売店舗のほぼ全店が閉鎖に追い込まれ、今のアマゾンの新店舗と同じ場所にあったマンハッタンの店も閉店した。