トランプ大統領、ツイッターで沈黙 記録的な長さに
(CNN) ツイッター好きで知られるトランプ米大統領が珍しく沈黙を守っている。
7日の午前8時17分(日本時間午後9時17分)に、オハイオ州シンシナティに向かうと述べたのが最後の投稿だ。
ワシントン・ポスト紙の記者の計算によれば、今回の沈黙はトランプ氏が一昨年6月に大統領選への出馬を表明して以来、5番目に入る長さだという。9日の午前6時14分(同午後7時14分)を過ぎれば最長記録となる。
これまでの長い沈黙は、大統領選直後の週末などニュースの少ない時期に当たっていた。だが今回は、コミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言など、大統領が反応しそうなニュースが続いている。
大統領の沈黙を巡っては臆測が飛び交っている。
最もよく見かけるのが、周囲から携帯電話を取り上げられたという説だ。だが大統領は多くの批判にも関わらずツイッターを続ける意向を示してきた。周囲にいさめられた大統領がおとなしく言うことを聞いているなど考えにくい。
自分が政治的・法的に窮地に置かれており、ツイートすれば裏目に出ることに大統領が気づいたとの見方もある。だがこれまでもトランプ大統領は、政治的・法的に危うい状況にあってもツイッターはやめようとしなかった。マラー特別検察官が指名された直後にロシア問題の捜査を「魔女狩り」と評したのがいい例だ。
側近たちがついに、検討課題に没頭させるなどして大統領の気をそらすことに成功したとの説もある。だからといってニュース好きの大統領が、自分に関する報道をこれだけ長時間、放っておけるだろうか。
トランプ氏の性格に沈黙は似合わない。沈黙を破ったその時の発言は見ものだ。