グーグル・グラス、業務用モデルで復活 50社が導入
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルが5年前に発表し、その後いったん販売が中止されていた眼鏡型のウェアラブル端末「グーグル・グラス」が、業務用の商品として復活した。
新たなモデルは「グラス・エンタープライズ・エディション」。グーグルの持ち株会社、アルファベットの研究開発部門「X」が18日に発表したところによると、すでに米航空機大手ボーイング、独自動車大手フォルクスワーゲンなど製造業を中心に50社以上の企業で導入されている。
マニュアルやチェックリストを見ながら両手で作業する場面などで活用され、効率向上に役立っているという。
開発チームはこの2年間、多数の専門家と連携して業務用に特化したソフトウエアやソリューションの開発に取り組んできた。作業員が終日使用することを考え、軽量化やバッテリー駆動時間の延長を図ったとしている。
初代のグーグル・グラスは大きな話題を呼んだものの、高価だったうえに個人情報の管理をめぐる問題や機能不足が指摘され、普及しないまま2015年に製造が打ち切られていた。