洪水被害抑制へ、鍵は予測と貯水量の調整 米新興企業
大規模な嵐が近づくと、オプティのシステムは遠隔操作で放出弁を開放し、予測される雨量をため込むためのスペースを作るため排水する。雨がやむと、近くの河川を氾濫させないよう余分な水を徐々に放出する。
こうしたテクノロジーで、大規模な自然災害が発生した後の洪水をなくせるわけではない。しかし、オプティによれば、被害を限定することの支援はできるという。同社のシステムはすでに米国の21州の130を超える場所に設置されている。
先ごろフロリダ州に上陸したハリケーン「イルマ」では実際にシステムのテストを行えたという。イルマが接近するなか、湖から排水が行われ、嵐によってもたらされた約203ミリの雨を処理することができたという。
オプティによれば、当該の地域では局所的な洪水は発生しなかった。同社のシステムがなければ、道路が冠水していた可能性があるという。