未発表の決算、うっかりメール送信 イタリア最大手銀行
ロンドン(CNNMoney) イタリアの最大手銀行ウニクレディトが、四半期決算の内容を発表の2週間前にうっかり投資家にメールで送信してしまうハプニングがあり、予定を前倒しして24日に決算発表を行った。
同行によると、過去の業績を記載した表が23日に手違いでウェブサイトに掲載された。この表には、11月9日に発表するはずだった第3四半期決算の数字が含まれていた。
ウニクレディトは手違いに気付いた時点ですぐに問題の数字を表から削除した。しかし既にこの情報は、投資家やアナリストに電子メールで送信されていた。
同行は取締役会を招集して対応を協議し、ミラノ証券取引所で24日の取引が始まる前に、四半期決算の完全な内容を公表した。
問題のメールを受け取ったアナリストの1人は、「この業界はストレスが多く、毎分のようにたくさんのことが起きる。手違いは手違いとして、完全に理解している。この世の終わりではない」と同情的だった。
業績の内容も評価され、24日の取引でウニクレディト株は1.6%上げた。
過去に決算をうっかり前倒しで公表してしまった企業はウニクレディトにとどまらない。
グーグルでも2012年、四半期決算を予定より数時間前に公開するハプニングが発生。15年にはツイッターの決算がツイッター上でリークされた。マイクロソフトも11年に決算内容が流出していた。