米グーグル育ての親、シュミット会長が退任
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルの親会社アルファベットは21日、エリック・シュミット会長(62)が退任すると発表した。
シュミット氏は17年間にわたってグーグルとアルファベットの経営を率いてきた。会長を退任後も取締役に残り、引き続き技術顧問を務める。
アルファベットのラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)は、「2001年以来、エリックは私たちにビジネスや技術のノウハウを示し、テクノロジーの未来についての明確な展望を示してくれた」とする談話を発表した。
シュミット氏は自身の退任について、「アルファベットの進化にふさわしい時期だと確信する」と説明。「ここ数年は、科学技術の問題や慈善事業に多くの時間を費やしてきた。その仕事を拡大する」と述べ、「CEOとしての10年、取締役会長としての7年を経て、科学、技術、慈善事業の最前線に飛び込むのが待ちきれない」とコメントした。
取締役会はシュミット氏の後任に、執行権のない会長を充てる見通し。
シュミット氏は2001年3月にグーグル会長に任命され、同年8月から2011年4月までCEOを務めた後、グーグルの取締役会長に就任。2015年8月のグーグル再編に伴い、親会社アルファベットの取締役会長に就任した。
グーグル創業者のペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏は、成長期のグーグルの経営を支える人物としてシュミット氏を起用した。シュミット氏は2011年のCEO退任に当たり、「もう大人が日々の面倒を見る必要はなくなった」と冗談を言っていた。