グーグル、1~3月期は純利益1兆円 広告事業が好調
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルの持ち株会社アルファベットは23日、2018年1~3月期決算を発表し、純利益が94億ドル(約1兆円)だったと明らかにした。前年同期の54億ドルから大きく増えた。広告事業が好調だった。売上高は前年同期比26%増の311億ドル。このうち、広告事業による収入が266億ドルだった。
実効法人税率が11%と前年の20%から引き下げられたこともアルファベットには追い風となった。
英データ企業ケンブリッジ・アナリティカが個人情報を不正に入手していた問題が発覚してから、大手IT企業が決算を発表するのは、今回のグーグルが初めてだった。この問題で矢面に立たされているのはフェイスブックだが、グーグルやツイッターといった他のIT企業の株価にも影響を与えている。
ケンブリッジ・アナリティカの問題が発覚したのは3月中旬で、1~3月期の決算に影響を与える可能性は小さいとみられている。
しかし、投資家らは規制強化につながる動きを警戒している。米欧の政界も個人情報保護に目を向けつつある。
欧州では5月から個人情報の保護に向けて「一般データ保護規則(GDPR)」と呼ばれる新しい規則が導入される。
金融大手ゴールドマン・サックスのアナリストは、グーグルの広告の売り上げが最大2%減少する可能性があるとの見通しを示している。