米アマゾンの時価総額、1兆ドルを突破
ニューヨーク(CNNMoney) 米インターネット大手アマゾンの時価総額が4日、1兆ドルを突破した。時価総額では米アップルも8月初旬に1兆ドルを超えており、米格付け会社S&Pのアナリストによれば、S&P500銘柄を合計した時価総額の8%以上をアップルとアマゾンが占めるまでになっている。
設立24年のアマゾンの1兆ドル突破は、同社の急成長ぶりと、今後の業績に対する投資家の果てしない期待を物語る。
アマゾンは何年もの間、配送網の構築や企業買収、新技術の開発などに重点的な投資を続け、目覚ましい収益を計上しない状況の中で、株価が上昇を続けてきた。
しかしこの1年で業績は著しく向上し、2018年初めには時価総額が5800億ドルに到達。同年第2四半期の純利益は25億ドルと、前年同期の1億9700万ドルに比べて急激に膨らんだ。
クラウド事業「アマゾンウェブサービス(AWS)」の成功や、傘下のウェブサイトで販売する広告収入、会員向けサービス「プライム」の収入なども業績を押し上げた。
投資家の期待は一層高まっている。モルガン・スタンレーは最近、アマゾンの目標株価を2500ドルに引き上げた。2020年までの年間増収目標24%を基準とすると、時価総額は1兆2000億ドルに到達する。
これまでアマゾン株の高騰に警戒感を示していた投資家らも期待を寄せるようになった。独立調査会社経営者のダニエル・マーティンズ氏は、2020年までにアマゾンの時価総額が倍になる可能性もあると予想、「大企業の規模と、新興企業の起業家遺伝子を組み合わせた世界最高のコンビネーション」と評している。