80年代のコンピューターをもう一度、ティーンの生活を再現 米博物館
「Totally 80s Rewind」では細部へのこだわりが徹底している。
教室の床はレトロなリノリウムで、机の下にはガムもはり付いている。コンピューターは入念に復元されており、当時と同様に使用できる状態だ。
ゲームセンターでは全てのマシンが無料となっているが、完全な体験を味わうにはコイン代わりのトークンを投入口に入れる必要がある。
アルコーン氏は、1980年代というテーマはタイムリーなものだと指摘。ストレンジャー・シングスや映画「レディ・プレイヤー1」を引き合いに、「今は1980年代のものなら何でも評価され、ノスタルジーに近い感覚も漂う文化的局面にある」と話す。
友人宅の地下室を再現した展示では、任天堂やアタリのゲーム機で遊び、当時のレコードを聴くことができる。
博物館がオープンした際、来館者の大半はアルコーン氏らが親愛の情を込めて「白髪交じりのギーク」と呼ぶ層だった。
それが「展示を拡充していくにつれて、子連れの家族の来館が増えた。世代をまたいで多くの来館者に来てもらえている」という。
ティーンエイジャーは展示の物珍しさに引かれ、親はノスタルジーを堪能する。絶好の組み合わせだ。