米グーグル、セクハラで退社の経営幹部に100億円超の退職金
今回の報道では、女性従業員よりも影響力の強い男性の方を優遇するグーグルの姿勢に対して疑念を投げかけている。グーグルの親会社アルファベットの最高法務責任者と、ベンチャーキャピタルファンド、キャピタルGの会長を兼任するデービッド・ドラモンド氏も、グーグルの法務責任者だった当時、部下の女性と不倫関係にあったとされる。
2人の不倫関係は、2007年に子どもが生まれたことで明るみに出た。相手の女性、ジェニファー・ブレイカリー氏はニューヨーク・タイムズ紙に対し、「私たちのどちらか一方が法務部門を出なければならなくなった」「それがデービッドでないのは明らかだった」と告白。ブレイカリー氏は異動になり、翌年、グーグルを去った。
グーグル共同創業者のサーゲイ・ブリン氏も、2014年まで従業員と不倫関係にあったとして名指しされている。
グーグル従業員宛ての電子メールによると、過去2年の間にセクハラを理由に解雇された48人のうち、13人は管理職以上の幹部社員だった。いずれも退職金は支給しなかったとしている。
このメールでは、ニューヨーク・タイムズに報じられたルービン、ドラモンド、シンハルの3氏については言及していない。
ルービン氏の弁護士はCNNビジネスの取材に対し、ニューヨーク・タイムズの報道内容を全面的に否定した。