米爆弾送付テロ、小包の数が10個に 一部はフロリダから郵送か
(CNN) 米国のオバマ前大統領やクリントン元国務長官など政界の要人や、トランプ現大統領に批判的な人物に宛てて爆弾が送り付けられた事件で、当局は犯人につながる手掛かりの捜索に乗り出している。一部の小包はフロリダ州オーパロッカの集配センターを経由して届けられたとみられる。
これまで発見された爆弾入りの小包は10個。25日に見つかった3個のうち2つはバイデン前副大統領と、俳優で映画監督のロバート・デ・ニーロさんに送られていた。
実際に爆発した爆弾はなかった。この点について捜査に詳しい当局者は、構造に問題があったからか、犯人に爆発させる意図がなかったためなのか、どちらの理由も考えられると語った。
捜査は米連邦捜査局(FBI)のテロ対策チームが主導し、ニューヨーク州からフロリダ州にかけての広範囲で行われている。爆弾の包装に使われたマニラ封筒やテープに残る指紋を調べるほか、封をする際に糊の部分をなめていれば、唾液(だえき)からDNAサンプルを検出できる可能性がある。
そのほか髪の毛など差出人の特定につながる証拠が紛れ込んでいないか調査する予定だ。
複数の小包がフロリダ州オーパロッカの集配センターを経由して届けられたとされる。米郵便公社の職員によれば、同センターは州南部から送られる郵便物を扱っているという。