英空港、ロボットで駐車スペース活用へ 今夏にも試験運用開始
サンフランシスコ(CNN Business) 英ロンドンにあるガトウィック空港で今夏にもロボットを利用して駐車場に車両をとめるサービスの試験運用が始まる。この自動駐車システムによって、駐車スペースは同じでも、より多くの車両をとめることができるようになるかもしれない。
同空港が地元議会に行った申請によれば、長期間の駐車を行う駐車場の一部で3カ月にわたり、自動駐車システムの試験運用が計画されている。
ガトウィック空港は、英国ではヒースロー空港に次ぐ第2位の空港で、2018年に利用した旅行客の数は約4610万人。
今回使われるのは仏スタンレー・ロボティクスのロボット「スタン」。スタンはすでにフランスのシャルル・ド・ゴール国際空港などで試験運用されたことがある。
ガトウィック空港は2350ある駐車スポットのうち170カ所を使って試験運用を行う。170カ所分のスペースに270台の車両をとめることで、実質的にとめられる車両の数が100台分増えるという。
利用者は8つある駐車用施設の1つに車両をとめ、タッチスクリーンで予約を確認し、車の鍵とともに立ち去る。すると、ロボットが車両を回収し、駐車場まで搬送する。今回のサービスは利用者の航空便に関する詳細について把握しており、利用者が戻ってきたときには、車両が待機している状態になっているという。
試験運用に向けた空港の整備を4月に開始して、8月までには終わらせる予定だという。