FBのデータ5億件超、アマゾンのクラウドに保管 DL可能な状態で
ニューヨーク(CNN Business) 米フェイスブックの利用者データ5億4000万件あまりがアマゾンのクラウドサーバー上に保管され、最近まで外部からダウンロードできる状態だったことが分かった。情報セキュリティー企業のアップガードが4日までに報告書で明らかにした。
報告書によると、データはサードパーティーのアプリ開発業者2社が保管していたもの。うち1社のデータは146ギガバイトに上り、コメントや「いいね!」を押した記録、アカウント名など5億4000件以上が含まれていた。何人分のユーザーのデータなのかは不明。
別のアプリも、2万2000人のフェイスブックのパスワードを保護されていない状態で保管していたとされる。
アップガードでサイバーリスク研究の責任者を務めるクリス・ビッカリー氏はCNN Businessの取材に、「大量のデータ収集に内在する問題が浮き彫りになった」と指摘した。
ビッカリー氏によれば、データはフェイスブックとの機能統合を通じて収集されたとみられる。フェイスブックはサードパーティーの開発業者に対し、アプリやウェブサイトを同社のプラットホームと統合することを認め、フェイスブック経由のサインインなどの機能を利用できるようにしている。
フェイスブックの広報担当はCNN Businessに寄せた声明で、「フェイスブックの規約ではパブリックなデータベースに情報を保管することを禁じている。この問題に関する報告を受け、アマゾンと協力してデータベースを削除した」と説明した。
フェイスブックを巡っては昨年3月、英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティが利用者への報告なしに8700万人のデータにアクセスしたことが発覚していた。