フェイスブック、ライブ配信の規定を変更 NZ銃乱射事件受け
(CNN) 米フェイスブックは15日から、動画のライブ配信サービスに関する利用規定を改訂する。ニュージーランド南部クライストチャーチの銃乱射事件で、犯行現場の動画がライブ配信された問題を受けた動きだ。
新たな規定では、フェイスブックの「最重要方針」に違反したユーザーは30日間といった一定期間、ライブ配信機能を利用できなくなる。
違反事項としては、まずテロ宣伝の拡散が挙げられた。今後数週間のうちにほかの分野にも対象を拡大するという。
違反者はさらに、フェイスブック上で有料広告を流すことも禁止される。
フェイスブックの報道担当者がCNN Businessに語ったところによると、ニュージーランド銃乱射事件の時点でもし新たな規定が適用されていたら、実行犯は動画をライブ配信できなかったはずだという。
同事件を受けて、ニュージーランドとフランスは大手IT企業や各国政府に協力を呼び掛け、インターネット上で過激主義的コンテンツの拡散を防ぐための合意「クライストチャーチ・コール」を提唱。15日には主要7カ国(G7)の情報相らを集めて国際会議を開く。
ニュージーランドのアーダーン首相は13日、CNNとのインタビューで、フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と直接話し、すでに合意への支持を取り付けたことを明らかにした。
同事件ではライブ配信だけでなく、これをコピーした動画の拡散も問題になった。フェイスブックは14日、暴力的な動画を検知する技術の研究に取り組んでいることを改めて強調した。