銃規制強化進まぬ米国、NZ首相が「理解できない」
(CNN) フランス・パリで15日に開かれるソーシャルメディアの悪用対策サミットを前に、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相がCNNの取材に応じ、銃乱射事件が相次ぐ米国で、銃規制強化がなぜ実現できないのか「理解できない」と語った。
アーダーン首相は3月15日にクライストチャーチで51人の犠牲者を出した銃乱射事件を受け、わずか数日後に、軍用半自動小銃やアサルトライフル、大容量の弾倉を禁止すると発表した。
ニュージーランドでも銃は実用目的で使われているが、「だからといって、軍用半自動小銃やアサルトライフルを使う必要はない」と同首相は指摘。「オーストラリアは大量殺人を経験して法律を改正した。ニュージーランドも自らの経験によって法改正を行った。正直なところ、米国は理解できない」と話した。
クライストチャーチの銃乱射事件では、犯行の様子が生中継され、フェイスブックやユーチューブ、ツイッターを通じて共有された。アーダーン首相はそうしたサービスを提供するインターネット大手に対し、過激主義コンテンツの排除を求めている。
パリのサミットはアーダーン首相とフランスのマクロン大統領が主宰、各国首脳やネット大手の代表者らが参加して、テロリストによるソーシャルメディア悪用阻止をうたった「クライストチャーチの呼びかけ」に署名する。