室内にカメラ設置で自宅待機を監視、「プライバシー侵害」の声 中国
南京市では自宅待機をしている人たちを24時間監視するためドアの外にカメラを設置した。人件費の削減や作業の効率化につながるとしている。遷安市や杭州市でも自宅隔離の監視にカメラを利用している。 中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」でも、一部の利用者が新しく家の外に監視カメラが設置されたと投稿している。
公務員のウィリアム・ジョウさんは2月、故郷から常州市に戻った。翌日、警官や作業員が来て表の扉に向けて監視カメラを設置していった。しかも、自宅のキャビネットの内側に。
ジョウさんは怒って、家の外に設置できないのはなぜかと問い詰めた。警官は壊される恐れがあると答えたという。強い抗議をしたものの、結局、カメラはキャビネットに設置されることになった。
故郷から常州市に戻ったジョウさんは、自宅内にカメラが設置されたという/William Zhou
ジョウさんは「(カメラは)私にとって精神的に大きな打撃だ。会話が偶然記録されないよう、電話しないようにしている。寝室の扉を閉めて眠ろうとしても心配でたまらない」「自宅の内側にカメラを設置するのはプライバシーの侵害だ」と述べた。