封鎖緩和でバーガー店に客が殺到、警察出動も NZ
ニュージーランド・ウェリントン(CNN) ニュージーランドが28日から新型コロナウイルス感染対策の封鎖措置を一段階緩和したことを受けて、待ちかねた市民らがファストフード店などに殺到し、警察が出動する騒ぎとなった。
同国ではこの日から外出規制などが緩和され、一部の学校再開や約40万人の職場復帰が認められた。レストランやカフェの営業停止も対象を限定して解除された。
地元テレビ局の報道によると、最大都市オークランドではファストフードチェーンのKFCやマクドナルドの店舗にトライブスルーを利用する車の長い列ができた。
同市を拠点とするハンバーガーチェーン「バーガーフュエル」の店舗には大勢の客が詰め掛け、対人距離を保つルールが守られていないとの通報を受けて警察が出動した。
警察は同日夜、同じような通報で数カ所に出動し、対人距離の確保を指示したという。
バーガーフュエルの報道担当者も29日、再開初日の来店者数は予想をはるかに超えていたと述べ、今後は注文をオンラインでのみ受け付け、各店舗に誘導係の配置を義務付けるなどの対策を発表した。
アーダーン首相によると、封鎖措置緩和から18時間のうちに報告された違反行為は104件、店舗などが対人距離のルールを守っていないなどの苦情は742件に上った。
オークランドのゴフ市長は市民に向けた声明で、もうしばらくの間はレストランなどでの対人距離確保に努めてほしいと呼び掛けた。