インド、さらに中国製アプリを禁止に 中国は反発
香港(CNN Business) インドが新たに数十の中国製アプリについて利用の禁止を発表したことについて、中国政府は反発を示している。
インド政府は24日、あらたに43種類のアプリを禁止すると発表した。大部分が中国製で、中国のネット通販大手のアリババ集団の関連アプリなどが含まれている。
インド当局は声明で、禁止措置について、これらのアプリが、インドの主権や一体性、国防、治安、社会的秩序に対して有害な活動に関与しているという情報に基づいたものと説明している。
一方、在インド中国大使館は、インドが「国家安全保障」を理由に、繰り返し中国関連のアプリを禁止することに断固として反対すると述べた。
中国大使館は、中国政府は常に海外で活動している中国企業に対して国際的なルールと現地の法律を順守するよう要請しているとした。
インド当局は過去5カ月で200を超えるアプリを禁止したが、その大部分は中国製だ。その中には広く利用されている「TikTok(ティックトック)」も含まれている。
インドと中国の間では6月に係争地域で発生した衝突以来、緊張が高まっている。この時の衝突ではインド兵士20人が死亡した。多くのインド人が中国製の品物やサービスの利用をボイコットするよう呼び掛けている。