香港裁判所、民主活動家3人を収監 デモ関与の罪で有罪
香港(CNN) 香港の西九竜裁判所は23日、民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や周庭(アグネス・チョウ)氏ら3人に対し、昨年警察本部の外で行われたデモに関与した罪で有罪との判断を下し、即日収監した。
このうち黄氏には禁錮3年が言い渡されることになると、同氏の弁護士が明らかにした。
検察によれば、黄氏らは昨年6月21日にデモを扇動、組織し、非合法の集会と認識したうえでこれに参加した罪により訴追された。当時香港では、刑事事件の容疑者を中国本土へ引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案に対する大規模な抗議運動が起きていた。
23日の審理で黄氏は、デモの扇動、組織に関わる2つの罪で有罪を認めた。検察は黄氏がデモに参加した罪に関する証拠は示さなかった。周氏はデモの扇動と参加の罪について有罪を認め、もう1人の林朗彦(アイバン・ラム)氏も扇動の罪での有罪を認めた。
裁判所は3人を即日収監した。具体的な刑期は12月2日に明らかにされる。
裁判に先駆け、黄氏は裁判所が自身を収監したとしても「驚きはない」とし、「刑務所へ入れられようと、選挙への立候補を禁じられようと、あるいは他のどんな恣意(しい)的圧力にさらされようと、私たちは活動を止めない」と強調。
「私たちは現在の行動を通じ、世界に向けて自由の価値を明らかにしている。愛する人々のことを思い、自分たちの自由を犠牲にするのを厭(いと)わない」と語った。