人間より上手? ロボット4体が曲に合わせダンス 米
ニューヨーク(CNN Business) 米ボストン・ダイナミクスはこのほど、同社のロボット4体がヒット曲に合わせて緻密(ちみつ)な振り付けのダンスを踊る映像を公開した。
ボストン・ダイナミクスは米マサチューセッツ工科大学(MIT)から独立したスピンオフ企業。倉庫業や警察、公益企業、工場に、人間以上に巧みかつ安全にタスクをこなすロボットを販売している。
同社は12月29日、自社ロボットのスキルの向上ぶりを示す目的で映像を公開した。映像にはロボットたちが1960年代のコントゥアーズのヒット曲「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」に合わせてツイストやマッシュポテトなどのダンスを踊る様子が映っており、印象的な一方でどこか不気味でもある。
米電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)で、人工知能に関して懐疑的な意見を持つことで知られるイーロン・マスク氏はツイッターでこの動画に触れ、「コンピューターで生成された映像ではない」と指摘した。
This is not CGI https://t.co/VOivE97vPR
— Elon Musk (@elonmusk) December 29, 2020
ボストン・ダイナミクスはこれまでのところ、ロボット工学の推進者が想定や期待をしていたほどの成功を収めていない。獲得した顧客はごくわずかで、過去3年間のうちに親会社が3回変わった。米グーグルによって2013年に買収されたものの17年にソフトバンクに売却され、昨年前半には韓国の現代自動車の傘下に入っている。
同社は昨年6月、犬型ロボットの「スポット」を1体7万4500ドルで米企業に販売し始めた。
犬型ロボットの「スポット」もダンスに参加/Boston Dynamics
だが、今回の動画で主役の座を奪ったのは人型ロボットの「アトラス」2体だ。ボストン・ダイナミクスは19年、アトラスが360度回転ジャンプなどを披露する様子を公開していたが、今回の動画からはアトラスの能力がこの1年で大きく進化したことがうかがえる。
動画には他にも車輪付きのロボット「ハンドル」も登場している。