米下院共和党、140人が選挙人投票の集計に反対へ 同党の2議員明かす
(CNN) 米連邦議会で6日に予定される大統領選の選挙人投票の集計をめぐり、下院の共和党議員2人はCNNに対し、下院では少なくとも140人の同党議員が集計に反対する見通しだと明らかにした。
トランプ大統領を支持する共和党議員が選挙結果を覆せる可能性はほぼゼロで、バイデン氏が選挙人投票の勝者となり次期大統領に認定されるのを数時間遅らせるに過ぎないとみられる。
すでに何十人もの判事や知事、選管当局者、選挙人団、司法省、国土安全保障省、最高裁が確認したように、今回の投票に関し、選挙結果に影響を与える問題があったことを示す信頼に足る主張は出ていない。
ただ、トランプ氏は負けを認めない構え。共和党議員の多くもトランプ氏の考えに同調するか、同氏の怒りを買うのを恐れており、たとえそれが民主主義を損なうとしても、反対票を投じる考えだ。
集計に反対するには、連邦議会での集計時に上下両院から議員が異議を申し立てる必要がある。上院でも共和党のジョシュ・ホーリー議員(ミズーリ州選出)が12月30日、異議を申し立てる意向を表明。このため上下両院の議員は、バイデン氏の勝利を受け入れるかどうかの採決を実施せざるを得なくなりそうだ。
今回の選挙で当選した上院議員もこの動きに加わる可能性がある。ただ、共和党のマコネル上院院内総務は同党議員に自制を求めている。
トランプ氏は裁判所を通じて選挙結果を覆そうとする自陣営の試みが再三退けられ、最近は連邦議会に結果を覆すことを求めている。
こうした戦略に対し、共和党のベン・サス上院議員(アラスカ州選出)は30日夜、フェイスブックで反対を表明。同党の一部議員がトランプ氏に同調していることも批判し、認定プロセスに異を唱える試みを「拒否」するよう共和党議員に促した。