米アップル、SNSアプリ「パーラー」をストアから排除
(CNN Business) 米アップルは9日、保守派の人気を集めているSNS「パーラー」を、アプリのダウンロードサービス「アップストア」から削除した。
同社が提供する環境に「暴力の脅しや違法な活動」を許す余地はないとしている。
アップルはパーラーに対し、アップストアの規則に違反したと通告。「パーラーが危険で違法な内容の拡散を抑え、阻止するために講じたとされる対策は不十分なことが判明した」「暴力を直接予告し、違法行為をあおる投稿が続いている」と指摘した。
またCNN Businessへの声明で、パーラー側の問題が解決されるまではアップストアから排除する方針を示した。
パーラーのジョン・マッツェ最高経営責任者(CEO)はこれに強い反発を示し、「我々が言論の自由を捨て、ツイッターやフェイスブックと同じく広範に及ぶ出過ぎた規約を設け、ユーザーの無実を主張するより罪を追及する監視の場となり果てるまで、アップルの排除は続くだろう」などとするメッセージを発表した。
首都ワシントンで起きたトランプ大統領の支持者らによる暴動の後、米グーグルもダウンロードサービス「グーグル・プレイ」からパーラーを削除している。
米アマゾンはクラウドサービスの「アマゾンウェブサービス(AWS)」でパーラーの取り扱いを停止すると明らかにした。アマゾンでは従業員らがAWSでのパーラーの取り扱いを停止するよう求めていた。