米アマゾンがバイデン大統領に書簡、従業員へのワクチン優先接種を要請
(CNN Business) 米アマゾンは20日、バイデン大統領に書簡を送り、新政権のワクチン配布計画では同社の必要不可欠な従業員への接種を優先するよう要請した。
バイデン氏は就任から100日間で1億人に新型コロナウイルスワクチンを接種する公約を掲げる。アマゾンの幹部デイブ・クラーク氏は書簡で、同社はこの計画を「支援する用意がある」と述べた。
クラーク氏はこの申し出の一環として、アマゾンには米国を拠点とする従業員が80万人以上おり、こうした従業員が「最も早い適切な時期に新型コロナワクチンを接種すべきだ」と強調。80万人超の大半はアマゾンの配送センターやクラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、傘下スーパー「ホールフーズ・マーケット」の店舗で不可欠な役割を担っている。
アマゾンが自社の不可欠な従業員へのワクチン早期接種を要請したのは初めてではない。クラーク氏は昨年12月にも、米疾病対策センター(CDC)の「予防接種の実施に関する諮問委員会」に宛てて早期接種を求める書簡を書いていた。
米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズや、全米小売業協会(NRF)も同様の要請を行っている。
アマゾンは新型コロナの流行で広範な経済が低迷する中でも好調で、従業員の安全に厳しい視線が注がれている。昨年10月には、アマゾンとホールフーズ・マーケットの第一線で働く従業員のうち、1万9000人以上が新型コロナ検査で陽性または陽性疑いと判定されたことを明らかにし、従業員の感染状況を初めて公表していた。