山火事の状況をマップで確認、米グーグルのアプリに新機能
(CNN Business) 米グーグルは29日、地図アプリ「Google Maps」で山火事の状況を確認できる新機能を発表した。ユーザーがこの機能を有効にすれば、米各地で多発している山火事についての最新情報をチェックできる。緊急時にも同アプリを役立ててもらう取り組みの一環。
グーグルによると、新しいレイヤー機能では、大勢が避難している大規模火災や、米国内の小規模火災の状況を地図に重ねて表示できる。ユーザーが地図上で火災マークをタップするとリンクが表示され、緊急情報サイトや避難情報などを参照できる。
Google Mapsはこれまでにも、新型コロナウイルス関連情報などが表示できるレイヤー機能を提供していた。グーグルによれば、同アプリの月間ユーザー数は10億人以上。
一部の山火事については、米海洋大気局(NOAA)の衛星データを使って境界をチェックできる機能が昨年から導入されていたが、表示できるのは約7000~1万エーカー(約2800~4000ヘクタール)以上の火災に限られていた。米国内で今年に入って発生した4万3000件の山火事の多くは、それよりやや規模が小さくても、住宅や人命を脅かしている。
今回の新機能は全米省庁合同火災センター(NIFC)のデータを取り込むことで実現した。Google Mapsが受信する火災情報は約1時間ごとに更新されるという。山火事レイヤー機能はアンドロイド搭載のスマートフォンで今週から、アップルのiPhoneやコンピューターでは10月から利用できる。