フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップで障害
ニューヨーク(CNN Business) 米フェイスブック社が運営するサービス「フェイスブック」と「インスタグラム」、「ワッツアップ」で米国時間4日昼、障害が発生した。3サービスがそれぞれ声明で明らかにした。
フェイスブックはツイッターで「一部の人が我々のアプリや製品にアクセスしづらい状況にあることを把握している」と説明。「可能な限り早く正常な状態に復旧させるべく取り組んでいる。ご不便をおかけし謝罪する」と述べた。
障害追跡サイトのダウンディテクターでは、各サービスにつき数万件の報告が記録された。フェイスブックは約1時間にわたって全く読み込みができない状態となった。インスタグラムやワッツアップはアクセス可能だが、新たなコンテンツの読み込みやメッセージの送信ができなくなった。
障害の理由は現時点では不明。ただ、複数のセキュリティー専門家はドメインネームシステム(DNS)が原因の可能性があると指摘した。米シスコのインターネット分析部門「サウザンドアイズ」は米東部時間午後1時ごろ、同社のテストの結果、障害の原因はDNSで続く不具合であることが示されたと述べた。
DNSはサイト名をIPアドレスに変換する役割を担い、しばしば「インターネットの電話帳」と呼ばれる。
障害開始から4時間以上経過した後、フェイスブックのマイク・シュローファー最高技術責任者(CTO)はツイッターで、「我々にはネットワークの問題が生じている。チームは可能な限り早いデバッグと復旧に取り組んでいる」と述べた。
ネットワーク監視会社ケンティックのインターネット分析責任者、ダグ・マドリー氏は「主要なインターネット企業でこのような障害を見たことがあるかは分からない」と述べた。
マドリー氏によると、企業がネットワークの構成を更新したときにインターネットに接続できなくなる場合がある。6月に米国のクラウドコンピューティング企業、ファストリーで起きたのはこの現象で、世界各地で約50分間にわたりインターネット障害が起きた。