フェイスブックの告発者、米上院で証言 議会に行動求める

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FBを内部告発したフランシス・ハウゲン氏が上院小委員会の公聴会で証言した/Jabin Botsford/Pool/Getty Images

FBを内部告発したフランシス・ハウゲン氏が上院小委員会の公聴会で証言した/Jabin Botsford/Pool/Getty Images

(CNN Business) 米SNS大手フェイスブックの社内報告書など大量の文書を流出させ、同社を非難の矢面に立たせるきっかけをつくった内部告発者が5日、米上院小委員会の公聴会で証言した。告発内容はインスタグラムが10代少女らに与え得る「有害な」影響などに言及するもので、議会に向けてフェイスブックへの対策を講じるよう求めた。

告発者はフェイスブックのプロダクトマネジャーを務めていた元従業員のフランシス・ハウゲン氏(37)。委員からの質問に答え、フェイスブック傘下のインスタグラムが若年層のユーザーに及ぼす自社アプリの影響をどう認識していたかといった内容について語った。

証言の冒頭では「今日この場にいるのは、フェイスブックの製品が子どもたちを傷つけ、分断をあおり、我が国の民主主義を弱体化させていると信じているからだ」と発言。「同社幹部はフェイスブックとインスタグラムをより安全なアプリにする方法を認識しているにもかかわらず、必要な変更を行おうとしない。多くの人々のことより、天文学的な利益を優先させているからだ」と指摘した。

そのうえで「議会による行動が求められている。議会の助けなしに、彼らがこの危機を解決することはない」と訴えた。

また「個人として非常に大きなリスク」を背負って証言に立ったとも強調。「まだ行動する時間は残っているものの、今すぐ動かなくてはならない」との思いからだという。

フェイスブックは公聴会の後で声明を出し、ハウゲン氏について、同社での勤務歴が2年に満たず、重役クラスの意思決定会議にも出席したことはないと指摘。その発言の信頼性に疑問を呈する見方を示した。

広報担当者がツイートしたこの声明では「証言内容にあった多くの問題について、ハウゲン氏のとらえ方には同意しない」としつつ、一点だけ同意できることとしてインターネットにとって基準となるルールの創設には今すぐ着手するべきだとの認識を挙げた。

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