ツイッター、ロシアと中国の影響に脆弱 元幹部が内部告発

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告発者のピーター・ザトコ氏/Sarah Silbiger for CNN

告発者のピーター・ザトコ氏/Sarah Silbiger for CNN

ザトコ氏は長年の経験を持つ情報セキュリティーの専門家で、グーグルや電子決済サービスのストライプ、国防総省で幹部を務めた。ツイッター社内で数カ月にわたり警鐘を鳴らしたものの成功せず、先月当局に告発書を提出した。

告発内容には、ザトコ氏の解雇の少し前、米政府がツイッターに外国情報機関のために働いている従業員が1人以上いるとの具体的証拠を提供したというものもある。告発書ではツイッターが米政府の情報提供に基づき対応を取ったかどうか、この情報が信頼できるものなのかには言及していない。

またザトコ氏の告発書によると、ロシアのウクライナ侵攻の数カ月前、当時ツイッターの最高技術責任者(CTO)だったアグラワル氏はロシアに大きく譲歩する用意があったとみられる。

パラグ・アグラワル氏/Kevin Dietsch/Getty Images
パラグ・アグラワル氏/Kevin Dietsch/Getty Images

アグラワル氏はザトコ氏に対し、広範な検閲や監視につながりかねないロシアの要求にツイッターが応じることを提案したという。告発書ではアグラワル氏の提案内容について詳しく触れていないが、ロシアは昨年夏、ロシアに現地事務所を開設するか、さもなければ広告を禁止する可能性があるとIT企業に圧力をかける法案を可決。欧米の専門家からは、米国のIT企業に対するロシアの影響力が増大すると指摘する声が上がっていた。

中国に関しては、ツイッターが匿名の「中国の組織」から資金を受け入れたと主張。この組織は現在、中国の検閲を違法に回避してツイッターを閲覧・利用している中国人の身元判明につながりうる情報にアクセスできる立場にあるという。

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