TSMC、4000億円投じ新工場建設へ AI用半導体の需要増に対応
香港(CNN) 世界最大の半導体メーカー、台湾積体電路製造(TSMC)はこのほど、約900億新台湾ドル(約4000億円)を投じて新たな半導体製造工場を台湾に建設すると明らかにした。生産を拡大し、膨れ上がる人工知能(AI)製品の需要に対応する。
同社の魏哲家・最高経営責任者(CEO)は先週、アナリストらに対し、自社の計画として、高性能半導体の生産に必要な特殊工程「先端パッケージング」の2024年の規模を23年の2倍に引き上げると説明した。それにより顧客からのAIチップの「強い需要」を満たすという。同社の顧客には米半導体大手のエヌビディアやAMDが含まれる。
TSMCは新工場建設で1500人の新規雇用を見込む。
また新工場の建設予定地は、苗栗県の銅鑼サイエンスパーク内とした。CNNへの声明で明らかにした。
TSMCの製造する半導体は生成AIを動かすのに使われる。生成AIはユーザーの入力に応じてテキストや画像などの新たなコンテンツを生み出すことができる人工知能の一種で、「ChatGPT(チャットGPT)」やグーグルのBard(バード)、Dall―Eなど、多くの新たなAI技術の根底には生成AIがある。