ワニの脚が器からニョキ、迫力のラーメン登場 台湾
台北(CNN) 台湾の麺類店のメニューに「ゴジララーメン」が登場した。今にもゴジラが器から飛び出してきて、顧客の体をつかみそうな気配を漂わせている。
ゴジララーメンを出しているのは、台湾の斗六市にある「女巫貓葵」という店。実際にはワニの肉を使用している。
店主がCNN Travelに語ったところによると、スープはウズラの卵や豚肉、ベビーコーン、干したけのこ、黒きくらげ、魚のすり身から作り、そこにワニの前脚をトッピングする。
ワニの脚の入手や調理が難しいことから、1日に提供できるのは2杯のみ。価格は1杯1500台湾ドル(約7000円)だという。
値段が高い一因は、調理に必要な作業量が多いことにある。
まずワニの脚を洗い、酒や各種のスパイスをもみ込む。その後は店の代名詞となっているスープで2時間、蒸し煮にする。すべての工程を合わせると約3時間かかる。
「ワニ肉は鶏肉に近いが、より弾力があって柔らかく、しなやかだという声が多い」と店主は説明。「個人的には鶏足の蒸し煮に近いと思う」と語った。
台湾では1カ月前にも、台北の飲食店に14本足の甲殻類「ダイオウグソクムシ」をトッピングしたラーメンが登場し、話題を呼んでいた。
女巫貓葵まで足を運んで自分で食べてみたいという人は、予約待ちをする必要がある。現在は8月後半まで予約が埋まっているという。
台湾では、保護種に指定されていないワニを飼育して食用にするのは合法となっている。